地下室のメリット
「地下室」と聞いたときに、あなたはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか? 子どもの頃に造った「秘密基地」を思い出して胸を躍らせる方もいれば、何だか
暗くて狭いようなイメージから不安を感じてしまう方もいるでしょう。特にマイナスのイメージをお持ちの方に知っていただきたいのが、地下室の持つ大きなメ
リット。今や地下室は、趣味や収納だけに使われる存在ではないのです。
快適な省エネ空間!
地表に比べて、地下は1年を通して温度の変化がほとんどありません。夏は涼しく、冬は暖かい快適空間であるため、エアコンに使う電力をカットできるのです。
- 一定の温度が保てるため、ワインセラーに最適。
- 地下室にリビングや寝室を置くことで年間の電気代が削減可能。
高い遮音・防音効果!
土はもともと遮音性や吸音性に優れています。地下室は土によって内側の音を漏らさず、さらに外の騒音まで遮る効果を持っているのです。
- ピアノやギター、ドラムなどの演奏にも最適。
- ホームシアターで映画館さながらの大音量も可能。
高い安全性!
地下室は防火性・耐震性が高く、火災による焼失や地震による倒壊の恐れが少なくなります。また、地下室そのものが住宅の基礎や地盤となり、住宅の耐震性を大幅にアップさせます。
- 静かな上に安全なため、家族が集まるリビングにも最適。
上 記のようなメリットを活かせば、家族の快適な共有スペースを増やしたり趣味のための部屋を造ったりと、住宅の持つ可能性が大幅にアップします。また、3階 を造るよりも動線を短くすることができることも大きな特長です。地下室のメリットを活かした例を以下のリンク先にてご紹介します。
地下室のデメリット
地下室に対して不安を感じる方も多いかと思います。地下室のデメリットとしては、どのようなものが挙げられるでしょうか?
工事費用が高い
多くの人が地下室に対して抱いているイメージかと思います。確かに地上の建物の建築コストに比べれば山留め費用や掘削、残土処分費用などかかり、割高になりますが、その分、地下室ならではのメリットを享受できます。
光が入らない
「地下」であるだけに、採光ができないという印象を抱く方が多いと思いますが、ドライエリア(※)を利用すれば、採光や換気、通風も可能です。
※ドライエリアとは……地下室の一方を、換気や採光を目的として掘り下げて造られた「空堀り」の空間のことです。地下室に寝室を設ける場合はドライエリアをつける必要があります。
地下室の構成
地下室の構成は「鉄筋コンクリート(RC)造地下室」と「鋼製地下室」に分けられます。従来のRC造地下室が品質や性能に多少の不安を抱えているのに対して、鋼製地下室はその信頼性の高さで知られています。各地下室の違いを下記にてご紹介します。
RC造地下室 | 鋼製地下室 | |
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品質 | 現場で製作されるため、現場の状況や作業者によって差が出ます。 | 工場製作されているため、現場で製作されるRC造に比べて精度が高い。 |
コスト | 安く施工することができる。 | RC造より多少高くなるものの、それほど大きくは変わらない。 |
防水性 | 防水・結露対策が、難しい。 | スチールユニット製なので、水も湿気も一切通さない。 |
工期 | 作業が多く、完成までには2ヶ月前後かかる。(20坪程度の地下室をつくる場合) | 約2週間で完成する。(20坪程度の地下室をつくる場合) |